第148章あなたは金持ちだ、だから何?

「ジョンソン先生、本当にありがとうございます! もう希望なんて全部なくしていました。病院からは死の宣告を受けたのに、いまは生きるチャンスがある。先生は……すごすぎます!」

エミリーが診療時間を始めたばかりのころ、最初の患者がやって来た。

男は頬がこけ、骨と皮ばかりで、ひと目で死の淵にいるのがわかった。気も弱り切っていて、病が相当に深い。

多くの医師なら、あの容態を見た瞬間に首を横に振り、帰すだけだっただろう。

今日はフロイドが無料診療を行うと知れ渡っていた。治療費が尽きた一家が、最期の痛みだけでも和らげられればと、わずかな望みを抱いて親族総出で連れて来たのだ。

それが相手が若い女性だ...

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